コラム
上司の“一挙手一投足”に振り回されないようにするには?
「あなたは上司に恵まれていますか?」
随分昔のTVCMで聞いたようなフレーズですが・・・
どういうタイプの上司の元で仕事をするか?で、その後の部下の成長度合いは間違いなく変わります。
完璧な上司は存在しませんが、どうせなら「この人から学びたい!」と思えるような上司の元で働きたいですよね。
もし今のあなたの上司が
・自分の都合で仕事を進める
・機嫌の良い悪いで部下への接し方が変わる
・言っていることがコロコロ変わる
といった場合、今回の話が現状を変えるヒントになります。
結論からいうと、どんな上司であれ部下として学べる事は沢山あります。
問題なのはそんな厄介な上司に「振り回されすぎてしまう自分」であるとも言えるのです。
相手を変えることはできませんが、自分は変わることができますし、自分の考え方や解釈を変えることで乗り越えられることもあります。
というわけで、今回のテーマは
「上司の“一挙手一投足”に振り回されないために」
です。
弊社の人材育成ツールとして活用している「ウェルスダイナミクス」をもとに、上司のタイプを知ることで・・・
「なぜあの人はあんな行動を取るのか?」
ということを理解しておくと、対応策も見えてきます。
是非参考にしてください。
【「ウェルスダイナミクス」とは?】
一般社団法人 思考・選択・行動アカデミーでは、人材教育を行う上で「ウェルスダイナミクス」の理論を扱っています。
ウェルスダイナミクスとは、世界で100万人が活用している起業家育成ツールであり、チームビルディングの観点からもMicrosoftやGoogle、IBMといった世界で名だたるグローバル企業で活用されています。
ウェルスダイナミクスについては、こちらの記事も参照してください。
【ウェルスダイナミクスって何?】あなたはどのタイプですか?4つの才能タイプからみるあなたの特性とは??
次々に入れ替わる上司
今から10年ほど前。
私が当時働いていた会社は、まだまだ若い企業だったこともあり、頻繁に上司が入れ替わった時期がありました。あなたがもし転勤の多い会社に勤めていたら、似たような環境かもしれません。
私のいた会社は急成長していました。
すごい勢いで全国各地に店舗を増やしていたのですが、それに伴い上司もコロコロ変わっていました・・・1年もしないうちに5~6人が入れ替わったと思います。
会社の成長のためとは言え、これは現場にとってとても大変なことです。
上司の考え方によって
・そもそもの営業方針が変わる
・報告書フォーマットが変わる
・部署内の習慣が変わる
などなど・・・
「昨日までOKだったことが今日からはNG!」
といったことが平気で起きていました。
上司のタイプによっては
・新しいことを始めるのに寛容
・ルール順守!細かな報告や管理を求めてくる
・何かあるとすぐ会話を求める人
・社内のやりとりはメールで完結したい人
話しかけやすい人もいれば、話しかけづらい人もいたりと本当に様々です。
こんな時に「ウェルスダイナミクス」は非常に役に立ちます。
ウェルスダイナミクスでは人の才能を4つのタイプに分けることができ、それぞれの特性を知ると「その人の考え方」がよく理解できるからです。
しかし、当時の私はまだそんなことを知りません。
次々に入れ替わる上司についていくのがやっとでした。
上司のタイプは?
今でもよく覚えていますが、1番大変だったのは生産性アップのために、現場で使っていたシステムの総入れ替え作業でした。
これは当時の上司である、榊原さん(仮名・男性)の指示によるものです。
私がいた業界において、現場システムを入れ替えるということは、作業マニュアルを一新するようなもので、半年~1年がかりで行います。
当然、慣れないシステムなので、しばらく現場は混乱します。
当然、下手をするとお客様にもご迷惑がかかります。
これを数ヶ月かけて、やっとのことで入れ替えを行いました。
・・・すると。
なんと翌年に上司が変わり、また新たにシステムの見直しが入ったのです。
システムを入れ替えには数百万円というお金がかかるので、こんなに短期間で変わることはまずないでしょう。
新しく就任した上司は青山さん(仮名・男性)という、とても優秀な方でした。
ちなみにその時に変わった上司をウェルスダイナミクスの“周波数”タイプで見ると
榊原さん:ダイナモタイプ
青山さん:スチールタイプ
でした。
【“周波数”とは?】
人の才能タイプを4つに分けた時の総称です。
“周波数”の種類は
・ダイナモ
・ブレイズ
・テンポ
・スチール
の4つです。
それぞれに強みと弱みがあります。
これを踏まえて・・・
スチールタイプは細かなことにも目が行き、無駄を嫌う傾向にあります。
新しく就任した青山さんからすれば、榊原さんが導入した新システムには無駄が多く見られたのでしょう。
それもそのはずで、榊原さんのようなダイナモタイプは「新しいことを始めるのが得意」という強みがある代わりに「詳細を見るのは苦手」という弱みがあります。
正直、榊原さんはお世辞にも優秀とは言えず・・・あまり細かいことを考えないでシステムの導入を決めたのでしょう。だからこその再編成でした。
しかし、そんな状況で現場の疲弊感は凄まじく・・・
「青山さんは何でこのタイミングでこんなことを言い出すのか?」
という不平不満が噴出し始めていました。
当時の私もこの考えには違和感があり、すんなり受け止めることができませんでした。
これは今考えれば分かることですが、前任の榊原さんが導入を決めたシステムは現場に合っていないものでした。そのまま使っていたら作業効率はアップするどころか、むしろダウンしていたでしょう。
多少遠回りしたとしても、青山さんの判断は正しかったのです。
タイプを知ることの重要性
この出来事を振り返って、ウェルスダイナミクスの“周波数”タイプを理解していれば無駄なエネルギーを使わずに、すぐに上司を認めて受け入れることが出来ていたと思います。
もっと言えば、しっかりと自分の意見を述べたり、効率の良いやり方を提案することも出来たはずです。
そんな出来事を思い出してふと私は
「ウェルスダイナミクスをもっと早く知っていれば良かった・・・」
と思いました。
ウェルスダイナミクスを学ぶと「自分の強み・弱み」がわかります。
これは同時に自分には無い「他人の強み・弱み」も理解できることに繋がります。
「何であの人は無茶苦茶なことばかり言うんだろう・・・?」
「あの人は理解できないから距離を置こう」
「どうせあの人には何を言っても分からない」
と感じる人にも、必ず独自の強みがあります。
仮に自分のタイプが相手と正反対の特性を持っていると、相手がまったく異世界の住人のように感じてしまい、余計に理解ができません。
だからこそ、自分と他人のタイプを見極める必要があります。
もしかしたら、自分の弱みはその人の強みで補ってもらえるかもしれません。
「相手は自分には無い才能の持ち主」
そう考えることで自然と相手への「感謝」の気持ちも生まれます。
これはつまり、環境に左右されずに自分らしさを保つことに繋がります。
そんな環境があなたの周りに増えたら、どう思いますか?
少なくとも、今よりは仕事に対する気持ちの余裕が出てくるはずです。
これを叶えるためには、まず自分を知ることが必須です。
あなたの才能タイプはこちらから”無料”で調べることができます。
それでは、本日も最後までお読みいただきありがとうございました。