消費から見る世の中の仕組み

コラム
消費から見る世の中の仕組み(前編)

今日の話、結構重要なんで是非最後までお付き合いください。

あなたは「所得が低い人と高い人の違い」って考えたことありますか?

ぱっと思いつくところでは

・高学歴かどうか?
・仕事ができるかどうか?
・スキルを持っているかどうか?

などでしょうか。

ちなみにキングコングの西野亮廣さんは「収入の大きさを決めているのはあなたの希少価値だ」と言っています。収入を増やしたければ、100万人に1人の希少な人材になれば良い、というわけです。

確かに僕もそう思います。

少し話が逸れますが・・・いまコロナで車の生産ができない、という状況になっています。そのため新車を待ちきれず、良質な中古車を買う人が増えたことで中古車市場の平均価格が高騰しています。

<参照>
https://news.yahoo.co.jp/articles/04ed6511d00db59be0f12f3a8ed50617c1101523

一部の人気メーカーの車は、新車より高い金額(数十万単位)で買取がされているようで、このタイミングで車を売ってウハウハな人も増えているとのこと。これも「希少価値」の話ですね。

市場に出回らない

でも欲しい人がいる

価格が上がる

非常にシンプルな話。

まあこれは部品供給がされたら、収束する一時的なトレンドでしょう。でもあなたの価値(キャラや経験)は、一度上げたらそう簡単に下がるものではありません。だからあなたも市場での価値を上げれば良いということです。

なんですが・・・今日の話はちょっと違います。

「所得が低い人と高い人の違い」を価値ではなく”ある指標”から眺めてみたときに「ほとんどの人が理解できていない事実」が見えてくるんです。

では”ある指標”とは何か?それが「収入に対する消費の割合」です。

総務省統計局には、家計調査という調査があります。これを見ると収入はもちろん、誰がどんなことにお金を使っているのか?もある程度分かるようになっています。つまりこの調査データから、各層の所得に対する消費の割合(黒字の割合)も分かるというわけです。

で、結論から述べますと「所得が増えると消費の割合が減る(黒字が増える)」という結果が出ています。

ざっくり言うと各層の年間所得に対して、消費に使うお金の割合は

250万円くらいまで:81.6%。
500万〜570万円くらいまで:63.9%。
1,000万円以上:55.3%

となっています。

<参照>
https://www.stat.go.jp/data/kakei/index.html

※ここでいう「消費」とは、税金や社会保険料など世帯の自由にならない支出も含まれています。

所得が高くなった分だけ、余裕も生まれるし当然でしょ?と思うかもしれませんが所得が多い人はその分消費額も増えています。ただ、ここで考えたいのは、所得が高くなるほど消費スピードは落ちているという点です。

つまり、極論ではありますが、所得の低い人と高い人の違いとして「どれだけお金を消費するか?」にも違いがあると言えるわけです。

よく「お金持ちってケチな人が多い」と言われますが、ある意味ではその通りかもしれません(笑)
ただし、だからといって「お金持ちは節約上手!みんなも節約しよう!!」なんて話をしたいわけではありません。

僕が考えるに、お金持ちはただケチなだけではなく、根本的に「消費」に対する考え方が違うんだと思います。

さあ、ここでやっと本題に辿り着きました。

この「消費」について考えていくと所得を増やす方法も見えてくるのですが・・・結構長くなってしまったので
続きは次回にいたしましょう。

では今日の最後にあなたに質問です。これは「消費」について考えるための質問です。

1.最近、衝動買いをしたものは何ですか?
2.それを買った理由は何ですか?

・それに興味をもったきっかけは?
・それをどこで、どうやって知りましたか?
・どこで買いましたか?誰から買いましたか?
・買う決め手となったのは何ですか?

を考えてみてください。

最近買ったものがなければ過去に買ったものでも結構です。これが「消費」について・・・つまり「所得が低い人と高い人の違い」を考えるポイントとなります。是非考えてみてくださいね。

では今回も最後までお読み頂き、ありがとうございました。