
コラム
【リーダー初心者に送る】これから初めて“リーダー”になる人が陥りがちな罠
私が普段お会いする方の中には「人を管理するリーダー」として業務に携わっている方が多くいらっしゃいます。
ではそんなリーダー達の多くが抱えている悩み、何だか分かりますか?
もしあなたも人を管理する立場だったら、一度は思ったことがあるはず。
それは
「誰の意見を参考にすれば良いか分からない」
という悩みです。
特にリーダーになったばかりの頃は、何をどうして良いか分からないですよね。
だからこそ「誰をお手本にしよう?」と考えるのは普通なんです。
そして直属の上司、他部署の上司、先輩社員、色んな人にアドバイスを求めます。
でもここで多くの人が、ある問題が気づくんですね。
「あれ、みんな言ってることが違うぞ・・・」
と。
部下とのコミュニケーションひとつ取っても
Aさん「何度も会議を開いて足並みを揃えるべきだね」
Bさん「ことあるごとに1人1人と会話をした方が良いよ」
Cさん「あまり口を挟まず自由にやらせたら良いんだよ」
とみんなバラバラのアドバイスをくれるわけです。
私もこの問題にはとても悩まされました。
これから頑張ってチームをまとめていかなければいけないのに、一体誰の意見を聞けば良いのか?
今回はそんなリーダーの頭を悩ませる「誰のアドバイスが正しいのか?」を見極める方法についてお伝えします。
誰の言ってることが正しいのか?
実際にリーダー役をやってみると、想像以上に色んな悩みが押し寄せてきます。
「部下のモチベーションの上げ方が分からない」
「なかなか人材が育たない・・・」
「部下同士の仲が悪い」
「最適な人員配置って何だろう?」
そんな時に、まず頼るのは先輩社員や上司ですよね。
これは仕事に限らずですが、その分野で「自分より先を歩いている人の真似をすること」は非常に大切なことです。
なのですが・・・実はこれこそが最初で最大の罠なんです。
ここであなたに1つ事例を紹介しましょう。
リーダー初心者、三浦さんの事例
三浦さん(仮名・30代男性)は、今期から現場のリーダー役を任されました。
ミッションは新規のプロジェクトをまとめ、成功に導くことです。
三浦さんは気合を入れて業務に臨みます。
・・・しかし、その気合とは裏腹に早速現場は混乱し始めました。メンバーが個人個人、好き勝手に動いてしまっているのが原因のようです。
困った三浦さんは、直属の上司にアドバイスをもらいに行きました。
すると上司からはこんな返答が返ってきました。
「ルールが決まっていないのが問題かもしれない。しっかりと規則を決めて管理をしよう」
・・・ふむふむ、なるほど。
三浦さんはその意見を素直に取り入れます。
早速細かなルールを決めて、メンバーに遵守させることしました。
しかしメンバーはしばらくするとそのルールを忘れ、また自由に動き始めます。
そんな状況を見て、三浦さんは別の部署の先輩にも意見を求めてみました。
するとその方からは
「じっくり1人1人と話をしてみたら?」
という答えが返ってきました。
そうか、確かにそれは大切かも・・・と感じたあなたは早速1人1人に声をかけてみます。
しかし誰も現状を気にしていないようで、思ったような反応は返ってきません。
その後、三浦さんは何人かの方にアドバイスを求め続けました。
「リーダーなら自分の背中を見せて、積極的にリードしないと!」
「リーダーは部下にやらせて見守るのが大事なんだよ」
「リーダーはもっとどっしり構えて、部下を厳しくコントロールすべきでしょ」
各方面から様々なアドバイスが返ってきます。
みんなそれぞれの部署で活躍しているリーダーの意見です。
だからこそ、三浦さんは混乱しました。
そんな時に、最初にアドバイスをくれた直属の上司がチームの様子を見にきました。
そこで未だメンバーにまとまりがない事に気づきます。
するとその上司から
「この間ルールを作れって言ったけど、あれやったの?」
と指摘が入ります。
三浦さんは思ったように返事が出来ず、戸惑ってしまいました。
・・・
三浦さんは一生懸命やっていますが、上司や先輩からのアドバイスはことごとく上手くいかず、色んな人のアドバイスを求めた結果、みんな言ってることが違うので、どうすれば良いか分からなくなってしまったんですね。
これは三浦さんの事例ですが、組織の中ではよく見られる光景だと思います。
特定のアドバイスがしっくりくれば良いのですが、そうでなかったら大変ですね。
その結果、三浦さんは
「自分は他のリーダーのようになれないのか・・・一体どうすれば良いんだ」
と、1人で思い悩んでしまいました。
色んなアドバイスに悩んだら?
もし、あなたも三浦さんと似たような状況にいたとしたら?
「ウェルスダイナミクスにおける周波数」
を知っていると、解決の糸口が見えて来ます。
「ウェルスダイナミクス」とは? 一般社団法人 思考・選択・行動アカデミーでは、人材教育を行う上で「ウェルスダイナミクス」の理論を扱っています。 ウェルスダイナミクスとは、世界で100万人が活用している起業家育成ツールであり、チームビルディングの観点からもMicrosoftやGoogle、IBMといった世界で名だたるグローバル企業で活用されています。

また周波数とは、ウェルスダイナミクスにおける才能タイプのことです。
周波数の種類は
・ダイナモ
・ブレイズ
・テンポ
・スチール
の4つです。
この周波数毎に持っている<強み・弱み>が異なります。
例えばあなたと上司が同じ周波数であれば、強みと弱みが似ているので、そのアドバイスは効果的かもしれません。
しかし、もし周波数が異なっていたとしたら・・・そのアドバイスはその上司が得意な方法であり、あなたにとっては苦手な方法かもしれません。
ということは?
ここで大切なのは「まず、自分が得意とする方法をしっかりと意識すること」なんです。
アドバイスをもらうことも大切ですが、そこに惑わされすぎると結果がついてきません。
では「メンバー同士の人間関係で問題が起きたこと」を想定して、各周波数ごとに
得意な方法で解決に挑んでみましょう。
周波数ごとの解決方法
<ダイナモ>
強み:未来を見通す力
弱み:今起きている詳細に目を向けること
【具体的な対処法】
ポイントはさあ『何』をしよう?です。
チームが前向きに未来へ向かっている状態をイメージして
「何」をしたら?「何」を作れば?
その問題が改善するか?を考えてみる。
そうすることで、ダイナモの強みにフォーカスできます。
<ブレイズ>
強み:コミュニケーション
弱み:注意散漫になる
【具体的な対処法】
ポイントはさあ『誰』と話そう?です。
チーム全体の信頼関係を大切にして
「誰」と話せば?「誰」を動かせば?
その問題が改善するか?を考えてみる。
そうすることでブレイズの強みにフォーカスできます。
<テンポ>
強み:タイミングをはかること
弱み:自発的に動くこと
【具体的な対処法】
ポイントはさあ『いつ・どこで』しよう?です。
メンバー1人1人の状況を把握しながら
「いつ」「どこで」それをすれば?
その問題が改善するか?を考えてみる。
そうすることでテンポの強みにフォーカスできます。
<スチール>
強み:分析・管理すること
弱み:コミュニケーション
【具体的な対処法】
ポイントはさあ『どうやって』管理しよう?です。
常に仕組みやルールを整え、効率を意識しながら
「どうやって」管理すれば?
その問題が改善するか? を考えてみる。
そうすることでスチールの強みにフォーカスできます。
周波数にはそれぞれ「得意な質問」というものがあります。
先の具体的な対処法は、周波数ごとの
「何」
「誰」
「いつ・どこで」
「どのように」
といった「自分に投げかけると、答えの出やすい質問」をまとめたものです
あなたにもしっくりくる方法が見つかりそうですか?
もしあなたが何か問題を抱えているのであれば、自分の周波数とこれらの質問を意識してみてくださいね!
まとめ
いかがだったでしょうか?
今日の話をまとめると
・リーダー初心者にとって「誰かのアドバイス」こそが大きな罠になる
・アドバイスは「その人が得意な方法」である
・自分の得意な方法と、他人の得意な方法は違う!だからこそ「誰からアドバイスをもらうか?」には要注意!!
です。
「ちなみに、私の上司は何タイプですか?」
が気になったら、下の記事で周波数ごとの特性を説明していますので、是非読んでみてください。
というわけで今回は「これから初めてリーダーになる人が陥りがちな罠」についてお伝えしました。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
