コラム
躁鬱病になって分かった3つのこと
今から8年くらい前のことです・・・
僕は会社員時代、医師に「躁鬱病」だと診断されました。
この時期は本当に辛かったです。3ヶ月ほど会社に行けずに、家で1人薬を飲んで過ごしていました。周りを見渡せば全員が自分に害をなす敵に見えてしまい・・・全てを1人で抱え、誰を頼ることも出来ませんでした。
1番キツかったのは、気分の浮き沈みがすごく激しかったことです。
躁鬱なので、テンションが一気に高くなって気分が良い躁状態と、一気に落ち込んで動けなくなってしまう鬱状態が繰り返し続くわけです。そうなると世界がその瞬間瞬間で全く違って見えるんですね。
気分が良い時には「あれをやろう、これをやろう!」と思うのですが、一度へこみ出すともう動けず・・・「自分は何のために生きてるんだろう?」「自分はなんて役ただずなんだ」という罪悪感や焦燥感で心が一杯になります。そんな浮き沈みを繰り返すことで心と体が更に疲れ、更なる悪循環に陥っていきます。
ただ、今となってはそれがきっかけでとても充実した生活を送っています。「自分はなんて幸せ者なんだろう」と心から思えるようになりました。
それまでやらなかった事にも沢山チャレンジしてきました。自分で言うのもなんですが、それぞれ全く異なる分野で大きな成果と沢山の失敗をしてきたと思います。
・ネット物販で週3日働くだけで、会社員時代の3倍の収入を獲得
・講師業で1,000人以上にコンテンツを伝え、日本で3人しかいないトレーナーに就任
・地方創生事業1年目から新聞社や地方自治体と組んで活動〜メディアにも取り上げられるようになる
ちなみに全て「未経験(ネット物販と講師業に関しては人脈もゼロ)」から始めています。
そして僕はふと「なぜあれだけ辛かった時期から、こんな道のりを歩むことが出来たんだろう?」と思い、自分の過去を振り返ってみることにしました。
すると僕は躁鬱病になった時から「ある3つのこと」に専念してきたからこそ、やりがいと充実感に満ちた生活を送ることができているんだな・・・という事に気付きました。
もしあなたがいま
・チャレンジしたいことはあるけど、今一歩勇気が出ない
・これまでも自分で人生を切り開いてきたけど、新たな目標を見つけたい
・仕事はうまくいっているけど、自分や家族のために環境を変えたい
・今、まさに人生の帰路に立っていると感じる
と思っているなら、僕の話がヒントになると思いますので、是非最後までお読み下さい。
自分では気づけないこと
僕は会社員時代、一部上場企業のホテル部門でチームマネジメントを行なっていました。
最初の1年ほどは調子が良かったのですが、次第に業績が下がりだし、従業員も定着せず、新しい人を採用してもすぐに辞めてしまう・・・といった状態が続いていました。
夜勤もあったので丸一日寝ない日もあれば、次の日は朝から出勤・・・と、昼夜問わず不規則な生活を何年も続けていました。そんな環境も相まって、徐々に精神的に追い詰められていたんですね。
でも当時は自分がそこまで追い詰められている事に気づいていませんでした。それどころか「まだやれるはず、もっと頑張らないと!」と思っていたくらいです。
しかしその気持ちとは裏腹に、なかなかうまくいかない現状にイライラが募り、最終的には誰も信用することが出来なくなってしまいました。今となって思えば自分の思い込みだったのですが、当時は部下のことも「使えないやつらばかりだ!」と心の中で見下していました。
そして気づけば、自分の怒りが全くコントロール出来なくなり、誰を見ても怒りが込み上げてくるようになってしまったんです。店に入れば従業員の態度に腹を立て、車を運転すれば煽ってきた車を何kmも追いかけたり・・・なんてことをしていました。
その都度「自分はなんてダメなやつなんだ」と罪悪感を感じ、ついには外に出ることが億劫になりました。そこで限界を感じ、精神科を受診してみたら「典型的な躁鬱病です」と診断をされてしまったわけです。
「そこまで自分のことを追い詰めてたのか・・・」
冷静になった瞬間、僕は涙が溢れて止まらなくなりました。
「過去を振り返ること」の意外な効果?
それから数週間後、躁鬱病になってしまった自分を何とか受け入れた僕は、会社に長期休暇を申請しました。
最初は家を一歩も出ず「なぜこうなってしまったのか?」を毎日考えていました。
どうすれば良かったのか?何を間違えたのか?繰り返し自問自答しました。
そして思ったことをノートに書いたり、日記をつけてみたり、ひたすら自分の内面を見つめました。
するとそれまで忘れていた子供のころの記憶や、過去の嬉しかったこと、悲しかったことを少しずつ思い出すようになりました。中には思い出したくない記憶もあったのですが、不思議な事にそんな嫌な記憶すらも懐かしく感じ、心を癒すのにとても良い材料となったんです。
今思えば、当時の僕は恐らく「全てを強制的にリセットされた状態」でした。
「もう嫌だ!何とかしたい!」という思いと「もう余計なことはやめよう・・・」という、ある意味で執着や思い込みを手放した状態だったので、過去の出来事をフラットに眺める事が出来たんだと思います。
そうやって少しずつ落ち着きを取り戻した僕は「自分のことを見つめ直すこと」が日課になっていました。気づけばそれが楽しくなり始めていたんです。
そして、自分が躁鬱病になってしまった原因は「本来の自分らしさ忘れ、誰かの言うことに振り回されていたから」ということが、何となく理解できるようになりました。
この間にあったことを、全て話すと時間が足りないので割愛しますが・・・僕はその後、数年をかけて「周りの誰かが言っていること」は後回しにして「自分の直感」を信じて動くようになりました。
・自分の強みと弱み
・自分が本当にやりたいこと、やりたくないこと
・気づかないうちに自分を追い詰めてしまった原因
などを考えるうちに、僕は「本当の自分を見つけたい!」と思うようになっていたんです。
アドバイザーに直接聞く!
それからは「習慣や環境を変える方法」「成功法則」など、いわゆる自己啓発の本を読み漁りました。また初めてセミナーというものに参加し始めたのもこの時期です。
色んな方のブログを読んで、自分が出来ることをすぐにやってみました。そうやって小さな行動を積み重ねながら「もっと色んなことを知りたい!」と思った僕は、ブログを書いているご本人にどんどんメールを送る、なんてこともしていました。
「私はあなたの〇〇という記事を読んでとても共感しました。それを試したおかげで今ではこんな良い事があって、現在はかくかくしかじか・・・」
と、相手に感謝の意を伝えながらも質問をしてみたり。
すると全員が返事をくれるわけではありませんが、ほとんどの方は丁寧に返事をくれたんです。それがとても嬉しかったことを今でも覚えています。
中には「とても頑張っているんですね!今度新しいコミュニティを立ち上げるので入ってくれませんか?」と言ってくれた方もいました。僕は二つ返事でそのコミュニティに参加し、様々な情報と新しい仲間を得ることができました。そうやって少しずつ自分の世界が広がっていったんです。
とにかく「自分に素直になろう!」という思いを持っていましたし、極力自分の好きなことや積極的になれることを選択した結果、様々なジャンルで自分の可能性を追い求めるようになりました。
ちなみに各分野である程度成果を出しましたが、もちろん楽しいことばかりではありません。
自分の好きなことをするには「責任」が伴います。
そのためには苦手なことも沢山しました。会社員時代には考えられないような「お金の失敗」も沢山経験しています。沢山の人に迷惑をかけてきました。それでも「自分を最優先にする!」を続けてきたおかげで、少しずつ「本当の自分が何者なのか?」ってことを理解し始めました。
ド素人が「想い」だけで突っ走った結果・・・
躁鬱病になって数年後・・・
僕はある程度、自分のことを理解することができるようになっていました。そして次の段階で行ったのが「自分を表現すること」でした。
・自分が今後、何をしたいのか?
・自分が出来ること、出来ないことは何か?
・最短で目標を叶えるために誰を頼るべきか?
そういったことが、何となく分かるようになっていたので、どこへ行っても「自分をしっかり見せる」ということを意識しました。
色んな事を試す中で、自分には「過去の自分のように迷っている人をサポートしたい!」という想いがあることに気づいたので、僕は講師という仕事を目指すようになりました。
しかしながら、もちろん大したスキルや知識はありません・・・講師業で何をしたらお金が稼げるのか?も分かりません。沢山失敗したので、手元にはほとんどお金もありません。超・ド素人状態です。
ただ1つ、自分の体験から分かっていたのは「こういう時こそ1人でやろうとせず、誰かを頼る!」ということでした。
そこで僕はとにかく色んな人に会いに行って
「僕は“人を育てる仕事”をしたいです。そのために“人の強みと弱みを分析すること”ができます。その能力を使えばあなたの〇〇について役に立つことが出来ます!その代わり、僕は△△が苦手なので助けてください。」
みたいなことを、色んな場所で言ってきました。(場所によっては言葉にせずに、行動で示すこともしました)
今考えると、ほとんど勢いと情熱だけで突っ走っていたと思います・・・でもそうやって少しずつ、誰かの役に立ちながら、自分のことを周りに理解してもらうよう行動したんです。
すると、ゆく先々で「〇〇って話があるんだけどやってみる?」みたいなチャンスがやってくるようになりました。幸い僕には迷いが無かった(正確には迷っている余裕がなかった・・・)ので、頂いたチャンスを自分のできる範囲でこなしていきました。
全部がうまくいった訳ではありません。中には労力と時間だけが消えていった仕事もありました・・・でもそれ以上に、自分のやりたい事が少しずつカタチになるのが楽しかったんです。
そしてありがたいことに、今では「人から感謝されながら、自分のやりたい事に専念する」という状態を作ることができています。
会社員時代は「誰も信じずに躁鬱病になった自分」が、いつの間にか「自分を理解し、他人を頼ることができ、他人の役に立つことが出来る自分」になっていました。
誰でもできる「人生を充実させる3ステップ」
ざっくりとですが、ここまで僕の過去の話を聞いて頂きありがとうございます。
結論をまとめます。
僕が躁鬱病になって分かった3つのこと・・・それはつまり
1.自分を理解することが全ての始まりになる
2.自分を1番大事にすることで、どんな事にもチャレンジできる
3.自分を表現するとチャンスは向こうからやってくる
ということでした。
これは「誰にでも」出来ることです。
・お金持ちの家に生まれる必要はありません。
・100mを10秒台で走れる身体能力は必要ありません。
・沢山の人を感動させる音楽の才能も必要ありません。
「今のあなたが、自分を理解して、自分を1番大切にして、自分を正しく表現さえすれば」それで良いんです。
正直、僕は当時からこれらを全て分かっていたわけではありませんでした。
躁鬱病になってどうしようもなく始めた「自分を見つめ直す」というきっかけと、その後のがむしゃらな行動によって、結果としていま理解しているだけです。
でもあなたは僕の体験を通じて、それを何となくでも理解してくれたはずです。
もしあなたが
・チャレンジしたいことはあるけど、今一歩勇気が出ない
・これまでも自分で人生を切り開いてきたけど、新たな目標を見つけたい
・仕事はうまくいっているけど、自分や家族のために環境を変えたい
・今、まさに人生の帰路に立っていると感じる
という状態であれば
1.自分を理解すること
2.自分を1番大事にすること
3.自分を周りに表現すること
まずは、この3ステップだけに集中してみてください。
効果的に3ステップを踏み出す方法
もちろん今後あなたが人の役に立つには、具体的な「ノウハウや知識」が必要です。しかしそれは、この3ステップを踏めば結果として身につきます。
むしろこの3ステップを無視して「他人から好かれるコミュニケーション術」「部下についていきたいと思われるリーダーになる方法」「3ヶ月で〇〇万円稼げる方法」などを学んでも、うまく使うことが出来ないでしょう。
自分を知らない人は、誰かの言うことに翻弄され、流され、さらに自分を見失っていきます・・・ではどうやってこの3ステップを踏めば良いか?
具体的には
・本を読んで内省(自分を見つめること)の方法を学ぶ
・巷の自己分析ツールなどを使って自己理解を深める
・自分の過去を振り返って徹底的に分析する
・自分のことを知っている他人に聞いてみる
・これまでやったことの無い事にチャレンジして新しい自分を見つける
・自分の強みと弱みを実際に使って周りの反応を観察する
など、方法は沢山あるのですが・・・もしこれらを1人で行うことに躊躇してしまうようなら?
是非「インタビューセッション」を受けてみてください。
このセッションは僕が6時間ほどをかけて、あなたの過去をインタビューします。あなたは幼少期〜現在にいたるまで、「自分の歴史」を振り返ることができます。
それにより、過去のあなたの行動から
・あなたの強みや弱み
・自分でも気づいていない、あなたが大切にしている事
・あなたが周りに表現すべき自分の魅力
を一緒に分析していきます。
つまり
1.自分を理解する方法
2.自分を1番大事にする方法
3.自分を周りに表現する方法
の3ステップが全て分かるようになっています。
このセッションはすでに複数の方にモニターとして参加して頂いているのですが、近々追加で数名だけ募集をします。ちなみに以下のメルマガでは優先的に案内をしますので、興味のある場合は登録をしておいてください。
例えば、今のあなたにうっすらとでも「やりたい何か」があるとして・・・この3ステップを知りながら行動を起こすのと、知らないまま行き当たりばったりで行動を起こすのとでは、1年後どんな違いが出ていると思いますか?
僕は「急がば回れ」を大切にしていますが、同時に「無駄な努力」も存在すると思っています。
僕の考える無駄な努力とは「本当の自分を無視した努力」です。「本当の自分」を理解した上で、しっかりと時間をかけて行った努力が報われると考えています。
あなたも是非、自分を理解した上で努力を続けてください。そうなるともはや、努力が努力だと感じることすら無いかもしれません。
それでは本日も最後までお読み頂き、ありがとうございました。