コラム
オンライン学習の波に乗れない人
コロナが始まって以来、eラーニングと呼ばれるオンライン学習が急速に普及しています。
ある市場調査会社によると、2020年〜2027年の間にeラーニング市場は2.8倍になるという予測も出ています。
これは学校や塾といった子供教育が主だと思いますが、大人の教育も同じです。
実際、セミナー業界はほとんどがオンラインに移行しています。
ちなみに私はこういった動きを見ていて
「これで日本人の思考格差が更に拡大するだろうな・・・」
と考えています。
勉強する人・そうで無い人がハッキリ分かれる、という意味ではありません。
もっと本質的なところで差が開くはずです。
なぜなら
「多くの日本人にとって圧倒的に足りていないもの」
があるからです。
これは学習で得られる知識よりも、はるかに重要なものです。
“あるもの”を持っている人は学習効率が上がることで更に成果を出すでしょう。
逆に“あるもの”を持っていない人は
いくら勉強しても成果が出ない
↓
現状が変えられずに更に自信が無くなる
↓
どんどんモチベーションが下がる
↓
行動するのが嫌になる
↓
現状維持せざるを得ない
という悪循環に陥いると予想しています。
ちなみに、現状維持は長期的に見ると「退化」です。
では、日本人に圧倒的に足りない“あるもの”とは何だと思いますか?
答えを言うとそれは
「成功体験」
です。
これは矛盾しているように聞こえるかも知れません。
しかし、成果を出しやすい人とそうでない人の違いは「過去に成功体験があるかないか?」といっても過言ではありません。鶏と卵のような関係ですね。
実際、私はクライアントとコーチング契約するかどうかを「成功体験の有無」で決めることがあります。
なぜなら、成功体験がある人は「難しそうだけど、やれば出来るだろう!」が思考のスタートになっているからです。
逆に成功体験のない人(あったとしても気づいていない場合も)「私には無理そうだ・・・」から思考がスタートします。
当然、この状態ではいくらコーチングを行なっても大きな成果は期待できません。
なので、そういった方にはコーチングより先に成功体験を積むトレーニングから始めてもらいます。
結論、いくら知識が増えても現実は変わりません。
知識とはあくまでも、行動をよりスムーズにするものだからです。
そして行動は思考から始まります。
成功体験の無い状態でネガティブな思考のまま行動しても、良い結果は得られません。
だから先に成功体験を身に付けておくべきなんです。
とは言え、成功体験の大小はあまり関係ありません。
・学生時代、部活動で賞を取った
・プロジェクトを成功させた
・会社で昇進した
何でも良いのです。
成功の大小より
「自分の中にその認識があるかどうか?」
の方が大切だったりします。
では、どうやって成功体験を積めば良いのでしょう?
今回はそのための最も簡単な方法を1つお伝えしておきます。
あなたが成功体験を積むためには
「自分が言った事を必ず実行する」
ただそれだけです。
ここで、もしあなたが
「糖質ダイエットをしようとしたけどすぐに甘いものを食べてしまった」
「毎日早起きすることを決心したけど3日も続けられなかった」
「週末は本を読もうと思ったけどぐーたら過ごしてしまった」
という過去の失敗を思い出したとしても、気にしないでください。それはあなたの能力が低いからではありません。
「単に難しいことを自分に要求し過ぎていただけ」なんです。
そういった場合はまず自分を許すことから始めて下さい。
そして「自分との約束を守る」を最優先にして下さい。
例えば
・玄関では靴を揃える
・家に帰ったら必ず手を洗う
・ご飯を食べながらスマホを見ない
とか、そんなレベルの約束でOKです。
また、これは裏技ですが水を飲む前に「今から水を飲む!」と言ってから飲んでも良いです。
実はこれも自分との約束を守ることになります。
とにかく、小さなことから自分に嘘をつかないのがポイントなんですね。
このようなプチ成功体験はあなたに成功グセをつけてくれます。
最低限の成功グセをつけてからその上で知識を身につけると、成長スピードが加速します。
むやみやたらに本を読んだり、セミナーに通う前に自分との約束を守る。
そしてその際は、守れる約束だけする。これを意識して下さい。
というわけで今回は「知識より重要な成功体験の作り方」についてお話ししました。
結果を変えたければ思考を変化させていきましょう。
弊社のメルマガではさらに具体的な“思考力の高め方”についてもお伝えしています。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。