沢山の人から応援される“ビジョン”の正しい作り方

コラム
沢山の人から応援される“ビジョン”の正しい作り方

今回のテーマは「人生のビジョンを見つける」です。
ここで言うビジョンは日本語の「目的」と同じ意味で使います。

企業であっても個人であっても、ビジョンの無いところに人は集まりません。
なぜなら人はビジョンによって動かされるからです。

・・・ですが、多くの人や企業では、このビジョンが曖昧であったり、魅力的に表現しきれていないケースをよく目にします。

というわけで、今回は「沢山の人から応援される“ビジョン”の正しい作り方」をできる限り簡単にお伝えします。

ビジョンは〇〇から始まる

では早速ですが

「ビジョンを書き出してください!」

・・・と言われてパッと書ける人は少ないです。

その原因は決してビジョンが無いのではなく「何を根拠にしてビジョンを作るか?」が理解できていないからです。

ビジョンと言われると、何か大きなことを言わないといけない!と考えた結果、最近では「とりあえずSDGsを使っておこう!」みたいな会社が多いと感じます。
確かに方向性として間違ってはいないのですが、ただそれっぽく掲げるだけのビジョンには何の意味もありません。

これは個人であっても一緒です。

では何をもとにビジョンを作っていけばいいのでしょうか?
そのヒントとなるのは・・・?

ビジョンの素となるもの

もし、あなたが「自分の人生のビジョンが何一つ思い浮かばない・・・」と思っていたとしても安心してください。優秀な経営者であっても、ビジョンを表現するのは簡単なことではありません。

それもそのはずで、いきなりビジョンを打ち出す前に、ある要素が必要だからです。

その要素とは・・・「情熱」です。

なぜなら「情熱とビジョンは表裏一体だから」です。
情熱は難しく考えずに「好きなこと」と考えて頂ければ結構です。

そもそもですが、例えば「私(私の会社)が目指すのは世界平和です!」などと、いくら大きなビジョンを掲げたところで、そこに情熱がなかったら恐らく達成など出来ません。

本来ビジョンとは「社会貢献」の意味を多分に含みます。

しかし、社会貢献を行うには「自分が満たされていること」が絶対条件です。
自分が満たされていないまま行う社会貢献は単なる「自己犠牲」ですね。

だからこそ、まずは「情熱(すきなこと)」ありきで考え、好きなことを突き詰めていった結果として「〇〇で誰かの役に立つ!(ビジョン・社会貢献)」を考えるのが正当な流れなんです。

・・・しかし、ビジョンを考える際、多くのケースでこの「情熱」が無視されることが多いのです。
だからこそ上っ面だけで、だれからも共感してもらえないビジョンが出来上がってしまうんですね。

個人の場合であれば「個人の情熱」、企業のビジョンであれば「社長の情熱」を素にします。

ちなみに情熱とビジョンの関係性は、プラカードを思い浮かべて頂けると分かりやすいです。
その上で、プラカードの表面に書いてあるのが「ビジョン」、裏面に書いてあるのが「情熱」だと思っておいてください。

街中で「大特価!セール中!!」と書かれたプラカードを持って立っている人がいたら、あなたはどうしますか?とりあえず、何が安いんだろう?と見に行きたくなりませんか?(笑)

これと同じで、あなたが自分のビジョンと情熱を書いたプラカードを掲げた時、人は「表面(ビジョン)に書いてあること」を見て、あなたの元にやってきます。
冒頭で「人はビジョンによって動かされる」と書きましたが、これこそがビジョンの役目です。

そして重要なのが「裏面(情熱)」です。
実はこの時、裏面に書いてある情熱に関しては誰も見ることが出来ません。

それを見ることが出来るのは「あなただけ」なんです。

しかし、裏面の情熱を見てモチベーションを高めているあなただからこそ、表面のビジョンを輝かせることができます。

これが「情熱とビジョンは表裏一体である」の真意です。

情熱を社会の課題に結びつける

今一度、自分の情熱を思い出したら、その次に「情熱と社会の課題を結びつける」という段階に入ります。
これには様々な方法があるので全ては省略しますが、ここでは以下の質問に答えてみてください。

<質問>
「あなたの情熱を使って、いずれ解決できそうな社会の課題はなんですか?」

今は解決できなくても大丈夫です。(そもそもすぐに解決できるなら、それはビジョンになり得ません)

自分の持っている情熱の熱量をさらに高めていったとき、社会にどんなインパクトを与えることができそうか?それを考えてみてください。

これが「情熱と社会の課題を結びつける」という方法の1つです。

これをせずに、情熱を情熱のままにしておくと、やがて熱が下がり枯れる時が来ます。(単純に飽きるわけです)
情熱を情熱として、その熱を冷まさないためにもビジョンは必要なのです。

まとめ

というわけで、ビジョンを見つけるまでのプロセスをまとめると・・・

①情熱に立ち返る
②情熱の先にどんな社会課題の解決ができそうか?考える
③情熱と社会課題を結びつける

となります。

ただし、ビジョンを設定しただけでは何も変わりません。
それでは選挙の時だけ公約を掲げる、どこかの政治家のようですよね・・・

あくまでビジョン設定はスタートにしか過ぎないのです。

それを公的に掲げ、あなたに共感してくれる人を集め、その人たちの力を借りて、公約したビジョンを果たしていくプロセスにこそ意味があります。

そうした時に、ビジョンはものすごい力を発揮してくれます。
その力を感じるために、是非あなたも「ご自身の人生のビジョン」を掲げてみてくださいね。

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。