いまの日本てどういう状態

コラム
いまの日本ってどういう状態?

あなたは今の日本についてどんな、イメージを持っていますか?

・治安が良い
・清潔
・豊富な食文化
・技術が発達している
・アニメ文化の発達


といった感じでしょうか?
確かに誰もが持っていそうなイメージですよね。

ただ、イメージはあくまでイメージ。常に「本当はどうなのか?」という、現実を眺める意識を持つことも大切です。

というわけで今回は

「いまの日本ってどうなってるの?

をテーマに、いくつかの情報を参考にしながら日本の現状を見ていきたいと思います。

もしあなたがこれから

・自分らしく生きるための価値観を見つけたい
・人の役に立てる仕事がしたい
・社会貢献ができるビジネスを始めたい

と考えているなら、今回の情報を参考にすることで、今より1つ大きな視点で日本を眺めてみてください。

海外からの評価はどうなの?

日本のイメージ

ではまず、海外から日本はどう評価されているのでしょうか?

USニュース誌によると日本は

・文化的な影響力が高い
・健康な環境である
・教育熱心
・インフラが整備されている
・技術的な専門性が高い


と評価されているようです。

他にも・・・

世界で治安の良い国:10位
(2020年にフランスの旅行保険比較サイト「Insurly」が発表)

コロナ感染収束後に訪問したい国として日本の「清潔さ」が高評価
(2020年、日本政策投資銀行と日本交通公社の調査)

世界の美食TOP50:4位に寿司がランクイン
(2020年CNN調査)

エンタメ世界売上ランキング:1位「ポケモン」
米金融会社「TITLE MAX」発表したとのこと。
※他にもアンパンマンやドラゴンボールがランクイン。

といった情報が見られます。

<参照>
USニュース
https://www.usnews.com/news/best-countries/japan#country-additional-rankings

Watashi Tabi
https://www.watashitabi.com/public-peace-ranking/#

産経ニュース
https://www.sankei.com/article/20200823-CT4PC6PMBNLGFPP7THT6UOBVC4/

TRIPPING!
https://tripping.jp/asean/85217

TABI LABO
https://tabi-labo.com/295304/wt-media-franchises


こういった情報を見ると、日本はとても平和であり豊かな国という印象です。
また日本産のアニメやエンタメは海外でも人気が高いですね。

ではここからはポジティブな情報だけではなく、ネガティブな情報も含め、もう少し踏み込んでみましょう。経済や環境、教育など日本の抱えている課題も見えてきます。

日本の課題って何なの?

日本の抱える課題

経済は?

2021年における世界のGDPランキングにおいて日本は3位でした。

※単位(百万US$)
1位:アメリカ 22,675,271
2位:中国 16,642,318
3位:日本 5,378,136

とはいえ2位の中国の3分の1です。

またGDPにおいては、人口が左右されるため「一人当たりのGDP」でみると日本は25位とのこと。

更にGDPについては「年々どれだけ増えているか?」も重要な指標となります。
実際の1人当たりGDPにおける、2000年から2021年の増加率は

日本:4.6%
アメリカ:91.0%
韓国:188.0%
イギリス:78.5%
ドイツ:64.2%。

だそうです。韓国、アメリカとは圧倒的な差がついていますね。
ちなみに何かと比較される韓国ですが「平均年収において日本は韓国を下回った」そうです。

更に2022年3月には、経済財政諮問会議で「35歳から54歳の世帯所得が、25年前と比べ、100万円以上減少していた」という発表がありました。

ちなみに45歳から54歳の世代では「184万円減少」だそうです。

これを聞いてあなたは何を感じるでしょうか?

<参照>
ELEMINIST
https://eleminist.com/article/1679

東洋経済オンライン
https://toyokeizai.net/articles/-/477731?page=2

産経ビズ
https://www.sankeibiz.jp/article/20211218-CDYWF4N4VZCVJLE4SNW3473T7Y/

Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/cbef7a81b78e894262de53b02896240ec0c47066

教育は?

経済協力開発機構(OECD)の「国際成人力調査(PIAAC)」によると、「読解力、数的思考力」においては日本が1位だそうです。(OECD加盟国24カ国中)※第2サイクル調査は2022年〜23年に実施予定。

その反面、学校教育を終えた後の「生涯学習」において、日本は先進国最低とのこと。
目まぐるしく変わる社会情勢において、継続して学習を行う人は少ないようです。

弊社ではこういった背景から「人材教育(特に大人の方)」に力を注いでいます。

<参照>

文部科学省
https://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/data/Others/1287165.htm

Newsweek
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2015/08/post-3823.php

gooddo
https://gooddo.jp/magazine/sdgs_2030/quality_education_sdgs/4251/

環境は?

2021年に公開された、SDGsの達成・進捗状況を報告した「Sustainable Development Report 2021」によると、全165カ国中で日本は18位でした。

特に取り組みが遅れているのは

5:ジェンダー平等を実現しよう
13:気候変動に具体的な対策を
14:海の豊かさを守ろう
15:陸の豊かさも守ろう
17:パートナーシップで目標を達成しよう

です。

「自然環境」「ジェンダー」「パートナーシップ」というのがキーワードになりそうですね。

<参照>
なるほどSDGs
https://naruhodosdgs.jp/sdgsreport2021/

貢献活動は?

イギリスの慈善団体「チャリティーズ・エイド・ファンデーション(CAF)」が発表している「人助けランキング」によると、なんと日本は大差で最下位です。

日本は調和的で、おもてなしの心を持った「人に優しい国」というイメージがありますが、寄付や人助けという観点からはそうとも言えないようです。

<参照>
Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/byline/iizukamakiko/20211022-00264181

ここからは、国内のニュースや課題をもう少し見てみます。

更に国内はどうなの?

日本国内の状況

人口は?

2022年2月の総務省発表によると

日本人口:1億2534万人
前年同月に比べて65万人減少(▲0.51%)

でした。

人口は年々減少の一途をたどっています。

また65万人というのは「徳島県」の人口(約73万人)に匹敵します。
1年で1つの県の人口がいなくなっている・・・と考えるとインパクトが大きいですね。

<参照>
総務省統計局
https://www.stat.go.jp/data/jinsui/new.html

地域経済は?

内閣府の2021年6月の発表によると「地域経済動向における各地域の景況判断の推移」として、全国12エリアにおいて上方修正されたのは「東海地方」「中国地方」の2つのみとのこと。
他8エリアは下方修正。(2エリアは維持)

とはいえ、東海・中国地方においても、コロナの影響で個人消費はまだまだ弱いようです。

おなじく2021年、総務省発表の地方公共団体の財政力を表す「財政力指数」によると、最も高いのが東京で1.15、最も低いのが島根県で0.26です。(全国平均が0.52)

収支のバランスが取れていることを示す「1」を超えているのは、実質東京都のみ。

「財政力指数=暮らしやすさ」

ではありませんが、数値の低い地域では財政が苦しいのは間違いありません。
前述の地域経済動向を見ても、地方の財政はさらに厳しくなりそうです。

<参照>
内閣府
https://www5.cao.go.jp/keizai3/chiiki/2021/0604chiiki/menu.html

総務省
https://www.soumu.go.jp/iken/zaisei/R02_chiho.html

RESAS
https://resas.go.jp/#/20/20201

暮らしは?

総務省が発表した、2021年の住民基本台帳の人口移動報告によると「東京23区の人口が転出超過(移動先の半数は都市圏)」なりました。これは、外国人を含めた集計を開始した2014年以来初とのこと。

単純に都心から地方へ移住する人が増えているとは捉えられないようですが、今後も都心から出て行く人は増えていくのでしょうか。

また2018年に発表(5年に1度実施)されている、総務省統計局の「土地統計調査」によると、日本の空き家率は前回調査から0.1%アップ「13.6%」で過去最高になっています。

ただし、2003年〜2013年で1.3%アップしていることを考えると、ほぼ横ばいとも言えるようです。

ちなみに都道府県別の空き家率は

山梨県:21.3%
和歌山県:20.3%
長野県:19.5%
徳島県:19.4%
高知県及び鹿児島県:18.9%
※別荘などの二次的住宅を含む

です。

そして実は2021年初頭、日本の電力供給が大ピンチだったことをご存知でしょうか?
一部の石炭火力発電トラブル、火力発電の燃料制限、強烈な寒波が原因だったようです。

<参照>
ダイアモンドオンライン
https://diamond.jp/articles/-/295969

総務省統計局
https://www.stat.go.jp/data/jyutaku/2018/tokubetsu.html

経済産業省 資源エネルギー庁
https://www.enecho.meti.go.jp/about/special/johoteikyo/2020_2021winter_denryokukyokyu01.html

他にもどんな課題があるの?

その他にも日本の抱える課題は「少子高齢化」「介護問題」「自然災害」「耕作放棄地問題」「貧困問題」など、山ほどあります。

<参照>
ソーシャルグッドCatalyst
https://socialgood.earth/social-issues_japan/

まとめ

いかがでしょうか?

様々な角度から見れば、まだまだ色んな情報があります。しかしながらこういった情報を眺める事で、あなたには何が見えてくるでしょうか?

「私には興味がないことばかりだし、関係なさそうです。」

と思われるかもしれませんが、自分の人生をよりよく過ごすために「自分が住んでいる場所で何が起きているか?」くらいは知っておいても良いのではないでしょうか。

またこれらの情報をどう捉えるか?は個人における「価値観の違い」によって、大きく変わると思います。

もしあなたが「自分にできることはなんだろう?」と思ったら、「自分の価値観」を知ることが答えを見つける第一歩になります。

弊社では「価値観で課題を解決する!」という目的のもと、価値観を発掘するワークショップをはじめ「人材育成」に関するセミナー開催、情報発信を行なっています。もし自分の価値観を知りたいと思ったら、是非こちらへご参加ください。